2022.10.18
第15回(令和3年度)
論 文 賞
【論文】
野上道男(2019):伊能大図における星測と横切測量・方位測量による導線位置の補正-第4次測量までの例-(地図,57 巻 3 号,1-13.通巻 227 号に掲載)【論説】
【受賞者】
野上道男 会員
【受賞理由】
野上道男会員が著者となっている論文「伊能大図における星測と横切測量・方位測量による導線位置の補正-第4次測量までの例-」(「地図」57 巻 3 号掲載)は、我が国の地図史上良く知られる伊能大図について、星測・横切測量・方正測量が導線位置の補正を通じて精度向上にどう寄与したかについて論じたものである。著者は大図における導線計測の実例を多数検証することにより、方位測量の役割や星測の精度向上の役割などを明快に示した。本研究は、測量成果としての伊能大図における精度の本質について大きな示唆を与えるものであり、その内容は高く評価される。